2025年4月、佐藤悠平は「あすはの会」に入職しました。
福祉の専門学校での実習をきっかけに、彼の心に芽生えた“あすはの会で働きたい”という気持ち。
それは、ただの進路選びではなく、「自分の人生で誰かの役に立ちたい」という、まっすぐな想いから始まったものです。
今回は、佐藤さんに、あすはの会で働く魅力や今後の目標についてお話を伺いました。
01偶然の出会いが進路を導いた
社会福祉士を目指して専門学校に通っていた佐藤さん。
実習先として訪れた「あすはの会 昭島センター」で、ある職員の方と出会います。
「実習の担当をしてくださった今泉さんは、物腰が柔らかくてとても話しやすい方でした。でも仕事になるととてもきびきびされていて、そのメリハリに強く惹かれました。『自分もこんな風になれたらいいな』と思ったんです」
当時は入学してまだ数ヶ月、福祉についても教科書レベルの知識しかなかった中で、今泉さんの姿は、佐藤さんにとって将来の道を照らす存在になったそうです。
「あすはの会」での実習は約1週間という短い期間でしたが、その時間が佐藤さんの心に深く残りました。
「すぐに就職を決めたわけではありません。でも、国家試験の勉強を進める中で、ふと実習での出来事や雰囲気を思い出すことが多くなっていったんです」
職場の空気、利用者さんとの関わり方、職員同士の温かいやり取り。
どれもが「こんな場所で働けたら」と思える環境だったと振り返ります。
02実際に働いて感じたあすはの会の魅力
そして迎えた2025年4月。佐藤さんは福生学園へ配属され、社会人としての第一歩を踏み出しました。
「実際に働いてみて感じたのは、今泉さんに感じた“いい意味でのラフさ”や、やるときはやるけど堅苦しくない空気感が、他の職員の方々にもあるということでした。とても心地よい環境です」
一方で、資格取得時の勉強と現場の違いに戸惑う場面もあったといいます。
「現場では、利用者さん一人ひとりとどう向き合っていくかが大切になってきます。マニュアルでは学べない部分が多くて、だからこそ毎日が学びの連続です」
■音楽療法との出会いがくれた気づき
実習時に体験した音楽療法は、佐藤さんにとって大きな衝撃だったといいます。
「音楽を通じて、言葉がなくても人と人とがつながれることを知りました。ひとつの音楽で空気が変わって、心が通じるような瞬間があったんです。とても感動しました」
音楽を通じた支援という新しい視点は、福祉に対する視野を広げてくれるきっかけになったそうです。
■将来の夢とこれからの歩み
佐藤さんが福祉の道を選んだ背景には、ご家族の存在があるとのこと。
「家族に精神的な困難を抱えていた人がいたので、小さい頃から“生きづらさ”というものを身近に感じてきました。だからこそ、偏見なくこの業界に関心を持てたのだと思います」
将来は児童支援の分野にも関わっていきたいと語ります。
「孤立してしまう前に、子どもたちに社会とのつながりを持たせてあげたい。そのために、まずは現場でしっかりと経験を積んで、いずれはソーシャルワーカーとして広い視点から支援ができるようになれたらと思っています」
03「福祉って、特別なものじゃない」
最後に、これから福祉業界を目指す方へ、佐藤さんからのメッセージです。
「障害があると聞くと、身構えてしまう人もいるかもしれません。でも、実際に関わってみると、感情や思いはみんな同じなんです。嬉しい時は笑い、悲しい時には涙を流す。そこに違いはありません」
「人と関わることが好きな方、誰かの力になりたいと感じている方にとって、あすはの会はとても働きやすい場所だと思います」
佐藤さんの言葉は、とても素朴で真っ直ぐ。
だからこそ、多くの人の心に自然と届く力があるように感じられました。
もし、自分らしく人と向き合える場所を探しているなら。
佐藤さんのような先輩が、きっとあすはの会で待っていてくれるはずです。