音楽療法と福祉支援についてMusic therapy
音楽療法とは
音楽は日常にあふれ、日々の生活に欠かせない存在です。
ちょっと落ち込んだ時にはお気に入りの曲を聴いてリフレッシュ。
同じアーティストが好き同士で仲良くなった。
この曲を聴くと、あの時・あの人との思い出が鮮明に思い出される。
そんな経験、皆さんにも心当たりはありませんか?
音楽には様々な力があり、その力は人間の健康のために役に立てることが出来るのです。
音楽療法は、音楽療法士が音楽の力を使って、利用者とコミュニケーションを取りながら、利用者のより良い生活を目指します。
我々が取り入れる
音楽療法
「利用者様の生活の豊かさのために文化・芸術活動を重視した活動を取り入れるべきである」という創立者の熱い想いにより、法人設立の1994年から音楽療法に取り組んできました。
当時は今よりも音楽療法が一般的でなかったにも関わらず、音楽療法の為の部屋を設置し、音楽療法士を常勤の職員として配置していました。
あすはの会で行っている音楽療法は、福祉支援としての音楽療法です。
利用者様の自己実現とは何か、多職種で共に考え、個別支援計画と対応しながら一人ひとりに合った音楽療法の目標を設定しています。
支援場面・音楽療法場面それぞれで見られた利用者様の良い行動や新たな情報は、相互にやり取りをしながら連携を図り、多職種が協働しながら利用者様の自己実現を支えています。
あすはの会の音楽療法の取り組み
各事業所に
音楽療法士配置
福生学園、福生第二学園、みしょう、ホエール、福生児童発達支援センターに音楽療法士が配置、月1回全音楽療法士が集まり、音楽療法の情報共有や、音楽療法関連行事・研修の打ち合わせなどを行い、連携を図っています。
職員に音楽療法の
研修を実施
全生活支援員は、あすはの会の音楽療法士が企画・実施する「音楽療法を学ぶ研修」に参加します。
「音楽療法で見られる利用者様の行動に気付いて、支援に繋げていきたい」「音楽療法体験が面白かった」などの感想が挙がり、支援に活かされる研修となっています。
音楽を使った地域交流
法人交流などイベントも多数
法人30周年を祝うイベントとして福生市・武蔵村山市・昭島市の3か所で、音楽療法を活かしたコンサートを実施しました。
また「介護予防音楽療法」では、地域高齢者とあすはの会の施設利用者が交流する機会を設けています。
音楽療法には
魅力がいっぱい
音楽療法には、生活支援員も一緒に参加します。利用者の普段とは違う表情や行動を見た生活支援員からは「音楽って、やっぱりすごい…!」「支援の中でもやってみます」といった声が挙がります。
そしてなにより「私も楽しんじゃいました!」と支援員が利用者と一緒に楽しい時間を過ごし、笑顔で退室していく様子を見ると、音楽療法士である私たちもやりがいを感じます。
音楽療法を通じて
「本当は皆と仲良くなりたいはずなのに叩いてしまう利用者様が、音楽療法の中で<優しく相手を撫でたら返事がもらえる>という経験を積み、他の利用者や生活支援員にも優しく関わることができるようになりました」
のように、音楽療法の中で獲得したスキルは生活の中でも活かされ、利用者の生活の質の向上に貢献しています。
音楽療法士と生活支援員の連携が取れて、利用者の行動に変化が見られた時には、これ以上にない達成感を味わうことが出来ます。